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東北の祭り2011

 震災5ヵ月目。

 黙祷の前に、少し甘い香りの松栄堂の香を焚いた。
まだそのバニラのような香りが漂っている。

 湿度の高い日本の夏は、香が合う。
夏でも夜は冷え込み湿度が低い欧州でアロマテラピーが、高温多湿のインドや東南アジア中心に香が発達したのは、土地の気候風土にかなっていると思う。

 新盆を迎える人が多いかと思う。
まだ悲しみはいえないと思うけれど、涙に暮れていた時期は、幸い、過ぎているのではないだろうか。故人の下に集う人たちと、楽しかった思い出を沢山語れば、故人も雲の上で微笑みながら耳をかたむけるに違いない。

 私は東北の祭りが好きだ。

 普段は寡黙で働き者の東北人が、人が変わったようにエネルギーを爆発させる、その迫力に圧倒される。逆に、日々黙々と就労しているのは、この日のためなのかもしれない。それは誰にも抑えることは出来ない、東北の人が蓄えている精神力なのだ。
 規模は縮小されても、祭りや花火が執り行えて本当に良かったと心から思う。

 今年はまだ哀しさの方が先に立つかもしれないけれど、来年の夏、去年は大変だったよね、と笑いながら、ちょっと涙も流しながら、祭りの明かりや花火を一つ乗り越えた気持ちで眺められることを心から願っている。

2011年8月11日記)

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