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サハラガラスの展示会

 秋を思わせるような乾いた風。
きょうは午後から友人のガラス作家の展示会に。
少しひんやりする風をイメージして、ペパーミント色に薄い紫の縞が入った博多の八寸夏帯をお太鼓にして綿麻の浴衣に締めてみた。

 山形時代、尾花沢のガラス工房の吹きガラス教室に毎週通っていた。
そこで助手をしていたのが村山耕二さん。二年ほどで独立し、秋保温泉郷に工房「海馬」を設けて十数年になる。今回の大地震で被害が心配だったが、案内状が届いたので、近況報告がてら会場の「赤坂・遊ギャラリー」へ。

 村山さんのガラスは、世界各地の砂から生まれる。
サハラ砂漠の砂から作ったサハラガラスは、灼熱の砂漠からは想像できない透明感と陰影を併せ持つ緑色。私のセラピールームにもいくつかの作品をオブジェとして飾っているが、ガラスなのに冷たさを感じず、むしろ暖かさと柔らかさを醸し出して、眺めていると穏やかな気持ちになる。

 今回は、大震災で作品の多くが割れてしまったため、6月から窯に火を入れ、猛暑の中で作品に取り組んだそう。ギャラリーには光の屈折が何とも言えないニュアンスを醸し出すもの、ワインが進みそうな繊細なグラスなどが並んでいた。

 宮城県の沿岸部は、大津波で壊滅的な被害を受けたところが多いが、その砂をもとにしたガラス制作に向け、現在、東北大学の専門家と共に取り組んでいるという。砂と、その地域とを結んで、何か発信できないか、と考えているそうだ。

 工房自体も地震で一部損傷したし、作品も大方割れてしまったけれど、未来に向けて創作活動に勤しむ村山さん。丁度、震災の日は、東京から弟子入り志願してきた人と面談していたそうで、「何かそういう縁があったのかなぁ」と語っていた。

「みんなが幸せになるような仕事をしていきたいよね」
ホント、その通り。
 いつもは最新作を「自分への御褒美」&「売上貢献」で購入するのだけれど、今年は残念ながら観るだけ。来年は、美しい光のオブジェをコレクションに加えられるよう、私も生業をしっかり進めて行かなくちゃ。

2011年7月23日記)
村山耕二さんのガラス展「砂の雫」
7月23日~30
赤坂東急プラザ2階「ギャラリー遊」
http://www.akasakayugallery.com/saiji/20110723/index.php

 



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