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朝顔柄の浴衣で和み支援へ

 被災地である岩手県陸前高田に浴衣を送ろう!
青山にある呉服屋さん「えり華」で、東日本大震災の着物支援として、浴衣や帯、下駄などを、被災者の皆さんに提供して、寛いでもらおう、という呼びかけを始めた。私にできる支援活動!早速、浴衣と帯を提供することに。

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 からし色に白と鮮やかなグリーンの朝顔をあしらったモダン柄のコーマ、
帯は赤と黒のリバーシブル。
これは、山形時代、夏の民謡歌合戦の番組用に買い揃えたもの。
舞台映えするように、自分にしては派手目なものを選んだので、プライベートでは数回着用したきり。
 〝着物が好きだけれど津波で全部流されてしまい今年は浴衣を着るなんて無理″と思っているかもしれない被災地の誰かに届けられ、東北の短い夏を少しでも楽しく過ごしてもらえたらいいな、と思う。

 お店に届けに行った5月8日は、丁度、山形在住のイラストレーターでエッセイストの、きくちいまさんを囲むちょっとした茶話会が開かれた。

 いまさんが住んでいる山形県村山市でも、原発のすぐそばに住んでいた人たちが避難所暮らしをしている。着の身着のままで避難したまま帰れない状態が続いているので、子供の入学式にと新調した晴れ着や袋帯なども取りに戻れない。いまさんたちはボランティアで、晴れ着を準備、ヘアメイクや着付けなどを提供したのだそうだ。着物を選んでいる時の目の輝き、そして入学式当日、それまでマスクで顔を覆っていたママさんたちが、マスクを外し、着物をまとい、お化粧をしてゆくうちに、豊かな表情を取り戻していったのが印象的だったという。
 マスクは、埃や感染症予防の意味も勿論あるのだろうが、すっぴん隠しの道具でもあったのだ。それが、装うことで本来の美しい表情に戻ってゆく。
 「おしゃれって、こんなにも女性らしさを取り戻すものなのだと実感しました」といまさんは語っていた。そして、今まで控えめにしていたけれど、これからは、巡り行く季節を思う存分楽しんで、一年後に良い時を過ごせた、と振り返れるようにしたい、と決心したと。

 自粛ムードで花火大会なども軒並み中止になっているが、東北の短い夏を彩る祭りや花火大会は、規模を縮小しても開催して良いのではないかと思う。大人も子供も浴衣をまとって笑顔で集い、ゆく夏を惜しみながら、故人のためにも、命を大切に、来年の夏を迎える気持ちを新たにするためにも。

2011年5月11日記)

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