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上り坂、下り坂、「まさか」の今に

 4月7日深夜。

 震災4週目を目前として、あの揺れが!
我が家の猫たちは一斉に耳を立て、恐がり屋の三毛子はソファ下に自主避難。黒猫マルコと三毛子ルナは吃驚した様子で中腰なので、背中を抑えて自分もソファにしがみつきながら、揺れるがまま。

 テレビでは仙台の映像などを映し出し、停電を伝えていた。
青森も全停電、とのことで、友達の無事や、天カメの仙台の映像でのスパークとバチバチ消えゆく街灯りをみて、電力関連の影響で、原燃・原発がまさかの事態にならないよう祈りながら、引き続きテレビを見つつ、現地は停電だから、当地の友人はこの情報すら得られないのだと思うと心拍数が上がった。
 そう、東京の私はテレビで見られるけれど、東北の友人はテレビどころか足元すら見えない漆黒の闇なのだ。当然のことだけれど…。

 これも当然ながら、携帯も繋がりにくいとの情報。
 2時間ほど経ち、とりあえず大事に至っていない様子を確認した上、そろそろ、親族以外でも連絡しても迷惑かからないかと、知りえる限りの“火力が落ちたけれど原発関連は大丈夫そう”とのメールだけ送り、メディアからこれ以上情報は得られないだろうと思い浅い眠りに落ちた。

 翌朝。
青森の友人からメールが届いていた。
『朝になってもまだ停電しています。復旧まで時間がかかるかもしれませんが、震災の時ほど寒くないので大丈夫です』
言葉に詰まった。
被災から四週目、こんな状況に陥るとは…。

 しかも、懸念していた青森の原発施設への送電が停止して
緊急電力で危機をしのいだなんて!

 人生には三つの坂があるという。
上り坂、下り坂、まさか。

 今、日本は、「まさか」をどんどん進んでいる。
―それは何故?
―それを食い止めるには?
―復旧できた「頑張る東北」を半ばで止めてしまった、どうして?
―さらに都心の食生活まで脅かせているのは何?
―それはいつに遡るの?

 この国のエネルギー政策を考えるべき。
国民一人一人が、多少の不便を覚悟で安全で幸せな日々を送るか、危険を承知で「まさか」の日々をこれから30年間、いえ、もっとそれ以上続けるかどうかを秤にかける時。

 私ごときニャーナリスト(=猫の目ジャーナリスト)が言うべきことでもないことだけれど、これを反面教師にして、これからを担う子供たちが、太陽の光を浴び、大地と海の恵みを沢山食べて、健やかに育つ事を願えば、原発は潔く引退して頂いてクリーンエネルギーに移行すべきじゃないかしら。
経済が発展しても、子供たちがいなくなったら、30年後、50年後、もっとその先どうするの?何のための発展?

 廃墟ではなく、緑豊かなお米の国を続けたい。

豊かさは、電力ではなく、人間力が作るもの。
電力が足りなければ、知性で補おう。

これから、10年単位で日本を復興しなければいけない時に、
冷やすためにこんな莫大なエネルギーがいる代物、
無駄、要らない。
冷たいコンクリートを温めるためのエネルギーは、
生きとし生けるものに費やしたい。

頑張らず、普通に生きるために。
考えなきゃいけない時が、今。

2011年4月9日記)
*震災から四週目、本当はもっと上り坂コラムを書きたかったのだけれど*

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